【読書感想文は】独断と偏見で選ぶ中高生向け小説のすゝめ【これで書け!】
みなさんこんにちは
夏休みもあと僅かですね
夏休みといえばそう

そして夏休みの課題といえば多くの人が苦戦するのが読書感想文ではないでしょうか?
僕も本を読むのは好きだったんですけど読書感想文って嫌いだったんですよね
その理由が中1の頃太宰の人間失格で読書感想文を書いたら、二学期始めの放課後呼び出されて、これ誰かに書いてもらったりしてないよな?本当に自分で書いた?って詰められたからです
普通に今でも許してない
流石に温厚な僕でもこうですよ

ムカついたので中1の冬休みからは課題破り捨てて川に捨ててました
今回中高生向けにした理由は中学に上がってから読書感想文に選んだ本でいちゃもんつけられてる場面を見るようになったからですね
別に何読んで書いてもいいだろって思うんですけど、なんかラノベで書いたら怒られるみたいなことがあるらしいです
それはそうとしてラノベで読書感想文書くやつはキモいです
VTuberとか好きそう
てか中高生向けって書いたんですけど高校って読書感想文あるんですか?
僕高校1年生のGWから学校行ってなかったら校長室に呼び出されて
校長「貴様、やめてくれないですか?」
僕「おけ」
で辞めたので高校の課題何も知らないんですよね
まあ出るものと仮定して書いていきます
一応全て中高生どちらともに向けてはいるのですが、後半になるほど高校向けという認識でお願いします
一冊目

上橋菜穂子の傑作
昔NHKでアニメ化もされましたね
一応児童文学として出版されていた本なんですけど小学生が読むには難しいテーマを扱っていると思うので中高生にこそ読んで欲しい
物語としては主人公のエリンが獣と関わっていくなかで、世界の掟と自身の信条、人と獣の在り方を模索していくといった話なんですけども
何よりこの作品の魅力は登場人物たちが物語の中で生きているんですよ
これは心象描写が上手いとかではなくて、それぞれの思想や信念からその人物がどう生きてきたか、というのが物語に描かれてない部分まで想像できてしまうほどで、登場人物たちが実際に生きて、生活してる一部を覗き見ているのではないかと思うほどです
そしてやはり外せないのが獣についてですね
この作品はファンタジーに分類される作品ではあるのですが、人と獣が共存し仲睦まじく暮らすみたいな作品ではないです
作中の台詞に、人と獣が共通して持っている感情は恐怖だけ、といったものがあるのですが、徹底して人と獣の間には壁があるのだということを描いているんですよね
そのうえで人と獣が共に在る道を模索していく様が美しいんですよ
このように素晴らしい作品なんですけど問題が一つあって、この作品闘蛇編、王獣編の上下巻構成で文庫本700ページくらいのボリュームがあるのでいまから読んで書くには時間が厳しいですね
速読に自信のある方は是非この本で感想文を書いてください
2冊目
砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない/桜庭一樹

その作品は主人公が中学生の女の子なので共感しながら読めるのではないでしょうか
著者の桜庭一樹は他の作品を読んでも思うのですが、思春期特有の苦悩や自己と世界の隔絶、それに伴う人間関係の歪みを描くのが巧すぎるんですよ
なので高校生が読んでも、なんなら大人が読んでも楽しめる作品だと思います
この作品をネタバレなしで紹介するのは僕には不可能なので信じて読めとしか言えませんが、何を砂糖菓子の弾丸と例え、何を撃ち抜けなかったのか、それを理解したときには貴方の魂に熱く溶けた砂糖菓子の弾丸が撃ち込まれていることでしょう
そしてこの本短くて読みやすいので今からでも余裕で間に合います
よかったね
3冊目
夏の終わりに君が死ねば完璧だったから/斜線堂有紀

ここからやや高校生向け
夏の田舎が舞台なので夏休みの読書感想文に丁度いいね
この作品は家庭環境が理由で将来に希望を抱けずにいる少年と身体が金に変わっていき最終的には死に至る「金塊病」を患った女子大生と出会い、死後三億円で売れる自身の身体の相続を持ちかけられます
そして相続の条件として提示されたチェッカーというゲームを通じて二人の距離は縮まっていき…といったボーイミーツガールになっています
チェッカーというゲームを通じて惹かれ合う両者、死後三億円が手に入るという事実から周りからは金目当てで近づいたと思われる中でどうやってその愛を証明するのか、そもそも何故自身を相続させようとしたのか、壁に描かれた52Hzの鯨の絵、チェッカーに込められた祈り
そして互いに抱えている秘密が解かれた時二人がした選択
本当に面白いんですよ
読み終えたあと普通に拍手しちゃった
メディアワークスから出てる斜線堂有紀の他作品もラストに定評があるんですけど、この作品は特に素晴らしかったですね
『恋に至る病』はベクトルが違うので単純比較は出来ないんですけど、この作品のラストは美しかったね
ラストの描写についての感想だけで原稿用紙10枚くらい書けるので読書感想文にぴったりだと思います
4冊目
お前の死因にとびきりの恐怖を/梨

この作品はモキュメンタリーホラーとなってます
お前モキュメンタリーホラーで感想文とか正気か?という声が聞こえてきますが僕は正気です
なんならモキュメンタリーホラーって普通に感想文書けるだろ
いま僕が中高生で読書感想文書けって言われたら全然SCP-536-jpとかで書きますよ
それに安心してください、この作品はモキュメンタリーホラーであり青春小説になってます
とある学校の文芸部の部室から見つかった謎のUSBメモリー、その中身はとある男子学生の死についての情報を集めたもので、そのUSBメモリーを筆頭に学校の中から収集した校内新聞や合唱部の変遷レポートなどから浮かび上がる真実とは…って感じ
正直ネタバレ考慮すると書けることが全く無いんですけど、読み終えたあとに何故タイトルが『お前の死因にとびきりの恐怖を』なのか、ホラーなのに何でこんな表紙なのかがわかると思います
というかこの表紙じゃないとダメでした
みなさん死んでしまった彼がどれほど恐怖して、どれだけ悲惨な死に方をしたのかを知ってあげてください
そうでもしないと救われませんから
5冊目
いたいのいたいの、とんでいけ/三秋縋

個人的にもっとも美しい三秋縋作品だと思う
ちなみに一番好きなのは『恋する寄生虫』
なんでこっちを選んだのかというと中高生の段階で『恋する寄生虫』を読んで感想文書くやつ捻くれ過ぎてて終わってんなって思ったからです
この作品好き過ぎて自分の言葉で説明すると主観とネタバレが入りまくってしまうのであらすじを引用させてもらいます
「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」
何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。
僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。
「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」
復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。
三秋って欠落者の恋愛を書くのが上手いんですよね
そしてその欠落者同士の恋愛が互いの穴を埋めるみたいな感じじゃなくて歪なまま寄り添ってるんですよ
暗い暗い絶望の中で見える一筋の光を表現するのが本当に上手い
三秋があとがきでこの話のことを「落とし穴の中で幸せになる話」って言ってたんですけどこの表現は秀逸だなと思いました
ラストに廃遊園地でのシーンがあるんですが、ただただ美しかったです
ヨルシカとか好きで聴いてる人絶対三秋好きだから読んで
特にアルバム『だから僕は音楽を辞めた』『エルマ』『盗作』あたりが好きな人
これは余談なのですがこの作品を読む時または読んだ後にハチ(米津玄師)のOFFICIAL ORANGEというアルバムの遊園市街という曲を聴くととても良いです
追記:米津玄師の『がらくた』を聴け
さらに余談、この作品好きな人は「げんふうけい」というサイトの『あおぞらとくもりぞら』を読んでください
おすすめは改稿前です
以上5冊になります
タイトルにもある通り僕の独断と偏見で選んだ5冊なのですが、入手のしやすさを考えて有名な作品から選んだので読んだことあるって人も多いかと思います(4冊目だけ最近出たばっかの新刊だけど)
全て自信を持って面白いと人に勧められる作品なのでもし読んだことのない作品があったら読書感想文とか関係なく読んでみてください
それはそうとしてこんな時期にこんなブログ読んで読書感想文書こうとしてるやつは諦めたほうがいいと思います
てかこの記事読んでる間に本読め
それではさようなら